【2023改訂】顎骨壊死ポジションペーパーのFAQ<vol.2>|骨と歯の健康連携ポータル

【2023改訂】顎骨壊死ポジションペーパーのFAQ<vol.2>

ナレッジ

Q. 医科歯科連携・医歯薬連携で医科から歯科へ期待されていることは何でしょうか。

 

 

A. 第一に、MRONJの原因となり得る根尖病変や歯周病の有無の「歯科検診」です。

  医科では、パノラマX線撮影もはじめ、口腔の評価ができないためです。総義歯の患者でも、残根や埋伏歯が感染源になり得ますので、「歯の有無にかかわらず」を医科へ伝えておくべきです。

 

「歯科医院完結型」として、診断から治療までを担われる歯科医院が多いですが、判断が難しい場合には「精密検査」としてのMRIや骨シンチなどの依頼も含めて、病院の歯科口腔外科へ紹介するのは悪くありません。また抜歯自体は容易そうでもARAの累積投与量が多い場合や、糖尿病や関節リウマチなどの基礎疾患、グルココルチコイドや免疫抑制薬、抗悪性腫瘍などが投与されている場合も、病院の歯科口腔外科へ紹介すると良いでしょう。

 

 

第二に、継続管理です。

 

「次回は半年後で良いでしょう」という判断は歯科でしかできないため、受診間隔の設定も重要です。また、患者の自覚症状がなく歯根破折を生じて骨吸収、というようなケースがあることも医科へ伝えておくべきです。

 

 

第三はPP2023で提案したことで、これからの課題ですが、歯科で骨粗鬆症の治療が必要な患者を発見し、医科へ紹介することです。

 

パノラマの所見(下顎下縁指標)や身長の低下などから判断します。

 

【参考】歯科パノラマX線画像による骨粗鬆症スクリーニングについてご紹介した記事はこちら ↓

https://honetoha.jp/info/0570/

 

 

PP2023の詳細については日本口腔外科学会のHP上(https://www.jsoms.or.jp/medical/work/guideline/)で閲覧可能です。なお、閲覧以外の使用の際はページ記載の注意事項を必ずご確認ください。

 

【参考】PP改訂のトピックスを簡単にご紹介した記事はこちら ↓

https://honetoha.jp/info/0572/

 

 

監修:岸本 裕充 先生

 

 

兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 主任教授

 

【略歴】

1989年 3月 大阪大学歯学部卒業
1989年 6月 兵庫医科大学病院臨床研修医(歯科口腔外科)
1996年 9月 兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 助手
2002年 1月〜2004年 1月 米国インディアナ大学医学部外科ポスドク
2005年 4月 兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 講師
2009年 4月 同 准教授
2013年 4月 同 主任教授、現在にいたる

日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医、同 指導医
日本口腔インプラント学会認定 専門医、同 指導医
ICD制度協議会認定 インフェクションコントロールドクター

 

日本口腔感染症学会

日本口腔外科学会

日本歯科薬物療法学会

日本口腔リハビリテーション学会

日本有病者歯科医療法学会

口腔顔面神経機能学会

日本口腔インプラント学会

日本口腔科学会

日本口腔ケア学会

日本顎顔面インプラント学会

兵庫県病院歯科医会

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