【オンデマンド】骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係|骨と歯の健康連携ポータル

【オンデマンド】骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係

セミナー

 
オンデマンド配信

第69回秋季日本歯周病学会学術大会

骨粗鬆症患者スクリーニングのための
パノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係

※ご視聴には学術大会への参加登録が必要になります。

大会オフィシャルサイトはこちら

※第69回秋季日本歯周病学会学術大会の参加登録ページへ移動します。

Speakers

座長・講師

座長

稲垣 幸司 先生

愛知学院大学 短期大学部
歯科衛生学科 教授

講師

田口 明 先生

松本歯科大学 歯学部
歯科放射線学講座 主任教授

抄録を表示する +

骨粗鬆症は骨折を生じるまで自覚症状に乏しく、多くの患者が未診断・未治療のまま経過している。一方、骨粗鬆症は単に全身の骨折リスクを高める疾患ではなく、歯の喪失や歯周病をはじめ、さまざまな口腔の病態との関連が示唆されている。高齢化に伴い、骨粗鬆症と歯科疾患を併せ持つ患者は後さらに増加すると考えられ、歯科医師は日常診療において骨粗鬆症と無関係ではいられない。骨粗鬆症と口腔の健康との関係を理解することは、歯科診療にとって重要な課題である。さらに、骨粗鬆症の好発年齢にある中高年者の多くは、歯科治療や定期的な口腔管理のために歯科医療機関を受診している。したがって、歯科医療は未診断の骨粗鬆症患者を発見し、適切な医療へつなぐ重要な機会でもある。その際、日常的に撮影されるパノラマX線画像は、歯や顎骨の局所病変だけでなく、全身の骨代謝状態に関する情報を提供する可能性がある。

我々はこれまで、パノラマX線画像における下顎骨下縁皮質骨の厚さや形態変化と、腰椎・大腿骨骨密度、骨代謝マーカーおよび骨粗鬆症性骨折リスクとの関連を検討してきた。特に下顎骨皮質骨の粗鬆化は骨密度低下と関連し、高度な粗鬆化を認める患者では脆弱性骨折を有する可能性が高い。すでに撮影された画像を利用した評価は、新たな検査や放射線被ばくを追加することなく未診断患者を抽出するオポチュニスティック・スクリーニングとして重要な意義を有する。

しかし、画像上で骨粗鬆症が疑われる患者を発見するだけでは骨折予防には結びつかない。松本歯科大学病院の前向き研究では、50歳以上の女性3,237名のうち362名に高度な下顎骨皮質粗鬆化を認め、その後に骨密度測定を受けた患者の約60%が骨粗鬆症、約38%が骨量減少症と診断された。一方、医科への紹介率は必ずしも高くなく、歯科医師が患者に画像所見と骨粗鬆症の可能性を直接説明することが、骨密度検査や医科受診につなげるうえで重要であった。

近年では、人工知能(AI)を用いて下顎骨皮質骨の形態を自動評価する技術も開発されている。AIは読影者の経験に依存せず、多数のパノラマX線画像から骨粗鬆症リスクを有する患者を抽出できる可能性があり、歯科診療が骨粗鬆症の早期発見と骨折予防の入口となることが期待される。その一方で、骨粗鬆症スクリーニングに用いられる下顎骨皮質骨の変化は、口腔疾患とも関連する。我々の最近の研究では、AIにより評価された皮質骨の粗鬆化は、残存歯数の減少に加え、4 mm以上の歯周ポケット、プロービング時出血、歯の動揺などの歯周病指標と関連していた。さらに、根尖性歯周炎とも高度な皮質骨粗鬆化と関連していた。これらの知見は、骨粗鬆症リスクを示す画像所見と口腔疾患との密接な関連を示唆している。

本講演では、骨粗鬆症と口腔疾患との関係を出発点として、パノラマX線画像による骨粗鬆症スクリーニングの科学的根拠、医科受診へつなげる実臨床上の課題、AIによる画像評価、さらに画像所見と口腔疾患との関連について、我々の研究成果を中心に概説する。

Information

開催概要

日時
11月17日(火)~ 12月16日(水)を予定
視聴方法・視聴期間  詳細は大会オフィシャルサイトをご確認ください。
大会オフィシャルサイト   https://web.apollon.nta.co.jp/jspf69/sanka.html
共催
第69回秋季日本歯周病学会学術大会 / メディア株式会社
大会オフィシャルサイトはこちら

※第69回秋季日本歯周病学会学術大会の参加登録ページへ移動します。

この記事の関連記事

骨形成促進薬による骨粗鬆症治療と歯科治療|勝又の部屋#03【特別編】

セミナーを申込む > ※セミナー配信サイト、「IOCiL」へ移動します 新薬の登場により骨粗鬆症の薬剤治療が変化しています。従来の「…

セミナーを申込む > ※セミナー配信サイト、「IOCiL」へ移動します 新薬の登場により骨粗鬆症の薬剤治療が変化しています。従来の「…

勝又の部屋 #01  ゲスト:押村 憲昭先生

「勝又の部屋」は、歯科放射線学を専門としている、朝日大学の勝又教授が司会を務める番組です。 骨粗鬆症における医科歯科連携を行っている医院の先生をゲストに呼び、…

「勝又の部屋」は、歯科放射線学を専門としている、朝日大学の勝又教授が司会を務める番組です。 骨粗鬆症における医科歯科連携を行っている医院の先生をゲストに呼び、…

【歯科発!医科歯科連携!】パノラマX線画像のAI解析による骨粗鬆症スクリーニング

なぜ私たちは連携できたのか? 歯科×整形が語る地域医療連携のリアルストーリー in 東京・日野

パノラマエックス線画像による骨粗鬆症スクリーニング

【オンデマンド】骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係

  オンデマンド配信 第69回秋季日本歯周病学会学術大会 骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係 ※ご視聴に…

  オンデマンド配信 第69回秋季日本歯周病学会学術大会 骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係 ※ご視聴に…

人気記事ランキング

骨形成促進薬による骨粗鬆症治療と歯科治療|勝又の部屋#03【特別編】

セミナーを申込む > ※セミナー配信サイト、「IOCiL」へ移動します 新薬の登場により骨粗鬆症の薬剤治療が変化しています。従来の「…

勝又の部屋 #01  ゲスト:押村 憲昭先生

「勝又の部屋」は、歯科放射線学を専門としている、朝日大学の勝又教授が司会を務める番組です。 骨粗鬆症における医科歯科連携を行っている医院の先生をゲストに呼び、…

【歯科発!医科歯科連携!】パノラマX線画像のAI解析による骨粗鬆症スクリーニング

なぜ私たちは連携できたのか? 歯科×整形が語る地域医療連携のリアルストーリー in 東京・日野

パノラマエックス線画像による骨粗鬆症スクリーニング

【オンデマンド】骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係

  オンデマンド配信 第69回秋季日本歯周病学会学術大会 骨粗鬆症患者スクリーニングのためのパノラマX線画像の指標と口腔疾患との関係 ※ご視聴に…

【インタビュー】いかわデンタルクリニック豊田

院内フローと医科歯科連携の基盤を構築し、患者様のために、地域のために、パノラマX線画像による骨粗鬆症スクリーニングの取り組みを実践しています。 東京都日野…

【インタビュー】南国ひとせ歯科

骨粗鬆症のサインを医科につなげるパイプ役になれればと考え、パノラマX線画像による骨粗鬆症スクリーニングの取り組みを開始。 この取り組みが、スタッフの成長につ…

【研究紹介】なぜ骨粗鬆症患者は歯を失うのか

  なぜ骨粗鬆症患者は歯を失うのか? 歯科パノラマエックス線写真を用いた骨粗鬆症のスクリーニングは、歯科医師国家試験でも出題されるようになり…

文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラム(都市エリア型) 岐阜県南部エリアにおける「歯科領域における画像診断支援システムの開発」

  歯科パノラマX線写真による全身疾患スクリーニング:CAD技術を活用した医科歯科連携の試み 日本国内で年間1,000万件以上撮影される歯科パノ…

メディアグループホールディングス株式会社
メディア株式会社
IOCiL
日本歯科人工知能研究会